【書評】「医学のたまご」海堂尊

はじめまして、友蔵新1年の 真 です。
よろしくお願いします。
理工学部です。
早くも1,2限には出なくなり始めました。

では早速書評でも。

今回紹介するのは、海堂尊著「医学のたまご」。
本書のそでに、“ひょうひょうとした中学生医学生の奮闘ぶりを描く、コミカル
で爽やかな医学ミステリー!”とあるのだが、まさにその通り(笑)
まぁ、ミステリー色は比較的薄いのだが、その分非常に読みやすい作品となって
いる。
海堂さんの作品だけに、医学用語は頻繁に登場するが、そんなものは‘ふーん’と
鵜呑みにしていればよい。理解などしなくても話はわかるし、楽しめる。


この作品では、たびたび名言?のようなものが登場する。
それらは、各章のタイトルになったりもしているのだが、個人的に好きなものが
多い。
たとえば、
・ムダにはムダの意味がある
・閉じた世界は必ず腐っていく
・一度できた流れは簡単には変わらない
などがある。
ありきたりな言葉であるような気もしなくはないが、医療を交えた本作中で目に
すると、やはり深く考えさせられるものがある。

平凡な日々にうんざりな方は一読の価値ありかと。
爽快なラストに心打たれることだろう。